めっきについてPlating
硬質クロムめっきについて
工業用クロムめっきとは、ハードクロムめっき、硬質クロムめっき、HCR等、と呼ばれます。
稀にニッケルクロムめっきと間違える方もいらっしゃいますが、ニッケルクロムめっきは装飾(美観重視)や防錆であるのに対し、硬質クロムめっきは機能めっきであり、硬さや耐摩耗性、潤滑性重視であります。
JISでは硬質クロムは2μ以上、硬さをHV750以上と定めております。硬いため摩耗に強い硬質クロムですが、硬質クロムめっき同士のすり合わせはかじり現象を起こし逆に摩耗が激しくなるので注意が必要です。
まためっき後、水素を除去をする場合は熱処理を行うことで水素の放出が可能です。一般に190~200℃で2時間以上保持(ベーキング処理)しますと水素は除去されます。弊社では300℃までのベーキングが可能です。
また硬質クロムめっきを剥がして再度めっきをすることも可能です。
またバフ研磨を行うことで艶出しも出来ます。
全周めっき
銅素材の上に部分的に硬質クロムめっきを施しています。
浸炭防止銅めっきについて
鋼材を浸炭する際、浸炭させたくない部分がある時は、その場所に銅めっきを施すと効果的です。
- 膜厚は基本15μ以上をお勧め致します。
- 弊社では長物(3000mm以下)も対応できます。
- 銅は変色しやすいので予め、ご了承ください。
銅刃915mm
シリンダーライナー